なぜ人はダイエットに失敗するのか
2015/11/13
私の母親は、様々なダイエットを試しては失敗しています。
一方で、私の父親は、ダイエットを実践すると一発で成功させました。
そんな彼らには、どのような違いがあったのか、分析してみたいと思います。
目次
ダイエット成功の条件について
物事の成否は、シンプルに考えると下記の条件に左右されます。
①適正な目標を掲げること
②方法が正しいこと
③目標を達成するまで続けること
果たして私の両親は、どのような条件でダイエットをしていたのでしょうか。
母親は適正な目標を掲げていたのか?
まず、失敗例からお話しましょう。
そもそも母親にはダイエットをして、いつまでに何kgまで体重を落とすといった、明確な数値の目標はありませんでした。
昨日、もしくは1週間前後の体重と今の体重を比較して、増えた減ったと一喜一憂するだけです。
人は目標がないと、達成感を味わえません。みなさんも考えてみてください。ゴールのないマラソンは頑張れますか?
達成感のない無限地獄では、人は物事を長く続けることは難しいです。
よって母親がダイエットに失敗した一因は、適正な目標を掲げられなかったことにあります。
父親は適正な目標を掲げていたのか?
その一方で、父親は、3ヶ月で3kg減という目標を決めて、自室の壁に貼っていました。
実は、この目標設定には、小さなテクニックが含まれています。
勘のいい方ははお気づきかもしれませんが、この目標の特徴として、
・期間が短い
・目標値が小さい
ことが挙げられます。
期間は長く設定すると、モチベーションの維持が大変になります。
夏休みの宿題がギリギリまで終わらない人は、特にその傾向があります。
人は、期限に猶予があると、その分だけ怠けてしまいます。
「あとでいいや」
と繰り返し物事を先延ばしにした結果、待ち受けているのは自分の悲惨な体型です。
よって、目標を設定するときは、なるべく期間は短く設定した方がいいです。
次に、目標値が小さいことについて、解説します。これが、5kg減、10kg減と大きな目標を掲げていた場合は失敗していたことでしょう。
なぜかというと答えはシンプル。キツすぎるからです。
ただでさえ減量は厳しいものですから、自分にとって少し軽い程度の目標でないと、そもそもやる気すら起きなくなります。
よって、適正な目標を決める際は、次のことを意識してください。
・期間を短く
・目標値を小さく
ダイエットの方法が正しかったのか?
ダイエットには流行があり、これまでにもたくさんのダイエット法が生まれています。
・楽して痩せる…
・無理せず痩せる…
・いくら食べても大丈夫…
色んな触れ込みでみんなが始めるダイエットですが、なぜ成功する人と失敗する人がいるのでしょうか?
結論から言うと、ダイエットの原理原則を理解してない人が失敗します。
ダイエットの原理原則とは
では、原理原則とは何か。それは、以下の1行の方程式で説明できます。
将来の体重 = 現在の体重 + 摂取カロリー – 消費カロリー
もっとシンプルに言えば、食べたカロリーよりも消費したカロリーの方が多ければ痩せる。消費したカロリーよりも食べたカロリーの方が多ければ太る。
ただそれだけの話なのです。
つまりダイエットは、
・摂取カロリーを減らす方法
・消費カロリーを増やす方法
の2種類しかないわけです。
ちなみに私は、ダイエットのために、上記2つの方法を実践しています。
参考リンク:
糖質制限ダイエット
母親がやっていたダイエットとは
何種類もありましたので全部を解説することはできませんが、1つだけピックアップしてみましょう。
バナナダイエット。
これはいわゆる置き換えダイエットというもので、1日3食の内、1食をカロリーの低いバナナに置き換えることにより、1日の総カロリー量を抑えることを狙いとしています。
前述した摂取カロリーを減らす方法ですね。
母親はこのダイエットをテレビで知り、すぐに飛びつきました。しかし、3週間ほど続けたものの、何の成果も出せずに止めてしまいました。
母親が失敗した最大の理由は、朝食をバナナにしたことによりお腹が空き、間食したり、お昼をたくさん食べたりしていたからです。
まあ、そりゃ失敗しますよね。
父親がやっていたダイエットとは
父親は体育教員の免許を取得しているだけあって、ダイエットの原理原則を熟知しています。
そこで父親が実施した方法は、食事制限です。1日3食は食事をしますが、従来の摂取量を7割に抑えて、ダイエットに成功しました。
当然、間食などはしませんでした。
ダイエットの方法を選ぶときには
将来の体重 = 現在の体重 + 摂取カロリー – 消費カロリー
この方程式を理解し、
・摂取カロリーを減らす方法
・消費カロリーを増やす方法
どちらの方法なのかを理解してから始めましょう。
目標を達成するまで続けていたのか?
いくら素晴らしい目標・方法を知っていたとしても、それを実践し、続けなければなりません。
では、私の両親は、どうだったのでしょうか。
母親は1ヶ月以上続かない
ダイエットをやめる母親に対して、私はいつもこんなことを言っていました。
「もうやめたの?」
すると、母親が決まってこう言います。
「私には合わなかった」
母親はダイエットの原理原則を理解していないため、間違ったやり方を暗中模索の中で取り組んでいました。
人はすぐに結果が出ないと諦めてしまいます。もしくは、結果が出ることを身を以て体験していないと諦めてしまいます。
母親のダイエットが続かなかった大きな敗因は、まさに結果が出なかったことでしょう。
父親は目標を達成するまで続けた
父親の場合、2週間ほどですぐに結果が出ました。
結果が出たのが嬉しかったのか、食事制限だけでなく、ウォーキングにも励んでいました。
成功体験が相乗効果となり、3ヶ月後には目標を上回り、8kg痩せていました。
まとめ
最後にこの記事のポイントをおさらいしましょう。
①適正な目標を掲げること
→期間を短く、目標値を小さく
②方法が正しいこと
→原理原則を理解しよう
③目標を達成するまで続けること
→結果を出し、その気持ちを燃料にしよう
追記:
科学的に三日坊主をやめられる方法