実は、クレジットカードは現金よりも安全な説
2016/10/22
私は学生時代にクレジットカードを作りました。
しかし、たくさんの不安を抱えながら、それらの回避策を1個1個、考えました。
大まかに言うと、
・審査で通るだろうか
・たくさん借金してしまうことはないだろうか
・第三者に悪用されないだろうか
といった不安です。
しかし、実はクレジットカードは現金よりも安全性が高いのです。
もしクレジットカードに対して、恐怖心を抱いている方がいらっしゃったら、この記事を一読することをオススメします。
審査の不安
クレジットカードとは、直訳すると、信用のカードです。
クレジットカードは、一時的にカード会社に借金をする仕組みですので、借金を返すことのできる信用がないと、カード会社は発行してくれません。
しかし、最近では、「楽天カード」という素晴らしいクレジットカードサービスがあり、審査もとても簡単で、基本的には誰でも審査に通過できます(年齢制限に引っかかる場合や過去によっぽど悪いことをしていた場合は別ですが)。
よって、この点に関しては、不安を抱く必要は皆無と言えます。
借金の不安
クレジットカード=破産してしまう、みたいなイメージを持っている方がいます。
確かに、ほんのごく少数の人の中には、クレジットカードを使いすぎて、破産してしまう人がいます。
そんな彼らのほとんどは、そもそもクレジットカードを持っていようがいまいが、どこからか借金をして破産してしまう運命の人です。ある研究者によると、性格的に破産しやすい人は一定数いて、その人たちの借金や破産は防ぎようがない、とのことです。
つまり、正しい知識を持っていて、正常な性格の人であれば、クレジットカードで破産することはありません。
この章では、借金しないためのただしい知識について解説していきます。
■一括払いのみにする
まず初めに、クレジットカードの仕組みを簡単に説明します。
クレジットカードは、利用者がお金を支払うタイミングで利用します。
クレジットカードを使うと、カード会社が、利用者の代わりにお金を支払ってくれます。
つまり、利用者は、カード会社に一時的にお金を借りた状態になります。
借りたお金は、いつか返さなくてはいけません。
そこでカードの利用者には、次のような返し方(返済方法)を選ぶことができます。ここでは理解しやすくなるよう、代表的な2つに絞って説明します。
・一括払い(=1ヶ月後に、カード会社に全額を返済します)
・リボ払い(=指定した期間において1ヶ月ごとに分割して、カード会社に全額を返済します)
一括払いの説明はいらないと思いますが、リボ払いは少しわかりにくいので、例を挙げて説明します。
(リボ払いの例)
12万円の自転車を購入し、クレジットカードで1年間(期間)のリボ払い(月額払い)を選択したとします。
すると、12万円を12ヶ月(1年間)で割った金額を、毎月12ヶ月の間に返済ていくことになります。
つまり、毎月の返済金額は、12万円÷12ヶ月=1万円となります。
ただし、ここで注意が必要になります。
一括払いの場合は発生しないのですが、リボ払いの場合は利息(=カード会社からお金を借りたことによるレンタル料)が発生します。
リボ払いは、一括払いと比べて、長い期間を借金することになるので、レンタル料が発生するのです。
長くなりましたが、お金のレンタル料(=利子)が発生することが怖いのでれば、一括払いにすればよいということです。
■使用限度額を設定する
楽天カードおよびその他のクレジットカードサービスでは、あらかじめ毎月の使用限度額を設定することができます。
この限度額を超えると決済(物やサービスを購入するときの契約の手続き)ができなくなるので、必要以上に使ってしまう心配はありません。
悪用の不安
クレジットカードが誰かに盗まれたり、落としてしまったりした場合、他の悪い人に使われて、後でたくさんの請求がきたらやばい・・・。
インターネットでクレジットカード情報を盗まれて悪用されたらどうしよう・・・。
こんな不安は一切不要です。
なぜなら、クレジットカードには、ネット不正利用への保障と、盗難保険があるからです。
■カード会員規約の中に盗難保険がある
今回は、楽天カードの会員規約を引用して説明していきます。
説明が長いので、読み飛ばしてしまいたい人向けに、話をまとめると、
・普通に本人が所持・利用していて、紛失や盗難に遭った場合、
楽天が決めた手続きを実施すれば、被害額は全額免除される
ということです。
実はこれって、現金を持っているより安心なんですよね。現金は紛失や盗難に遭っても、保障されていませんからね。
詳しく読みたい方は、下記をご覧ください。
■クレジットカードの盗難保険の詳細
カード会員規約 http://www.rakuten-card.co.jp/agreement/card_member/
第17条(カードの紛失・盗難、偽造、再発行)
1.会員がカードの紛失、盗難等で他人にカードを使用された場合、そのカード使用に起因して生じる一切の支払債務については本規約を適用し、すべて会員が責を負うものとします。但し、会員が紛失、盗難等の事実を速やかに当社に直接電話等により連絡の上、最寄りの警察署に届け、かつ所定の届出書を当社に提出し当社が認めた場合、当社がその連絡を受理した日の60日前以降発生したカード使用による支払債務については、当社は会員に対し、その支払を免除します。この場合、会員は、当該支払債務の免除を請求する際、カードの紛失、盗難等で他人によるカードの使用を知った日から30日以内に当社が支払債務の免除に必要と認める書類を当社に提出するとともに、被害状況等の調査に協力するものとします。
→非常に長いので要約すると、
「紛失や盗難があった場合、楽天が決めた手続きを行えば、クレジットカードが不正利用されていても、会員が不正利用分の請求額を支払う必要はないですよ」
ということです。
2.前項但し書の定めにかかわらず次の各号のいずれかに該当する場合には、支払免除の対象となりません。
→これもシンプルにいうと、
「しかし、次に当てはまるケースでは、会員が不正利用分の請求額を支払う必要があります」
ということです。
各ケースも解釈の難しい文章があるので、わかりやすい表現に直していきましょう。
(1) 紛失、盗難等が会員の故意又は重大な過失によって生じた場合。
→ここで理解が難しい表現は、
・故意(=わざと)
・重大な過失(=そうなると分かっていたのに対策しなかった)
の2点ですね。
例を挙げて説明すると、
(故意の例)
・20階建のビルの屋上からクレカ入りの財布を投げて、紛失した場合
(重大な過失の例)
・アルコール中毒者が、酩酊して何度も財布をなくしているのに、懲りずにまた酒を飲み、出先でクレカ入りの財布をなくした場合
といったケースです。
このような条文は、例の通り極端なケースでしか適用されませんので、一般的な人が日常生活で財布を落とした場合は、問題ないということです。
(2) 会員の家族、同居人、留守人その他会員の委託を受けて身の回りの世話をする者等、会員の関係者が紛失、盗難等に関与し、又は不正使用した場合。
→これは注意が必要な条文です。
会員の関係者が紛失、盗難、不正使用に関わっていた場合、請求額を支払わなければなりません。
例えば、一時的に家族にカードを貸していて、なくしてしまったときは、不正利用されても文句を言えないのです(本来、家族の利用が認められていないので、言い訳できないのです)。
(3) 戦争、地震等著しい社会秩序の混乱の際に紛失、盗難等が生じた場合。
→もしこんなことになったら、クレカどころの話ではないので、スルーしてもよいでしょう。
(4) 本規約に違反している状況において紛失、盗難等が生じた場合。
→クレジットカードのルール違反はやめましょう。
(5) 紛失、盗難等が虚偽の場合。
→紛失した、盗難に遭ったと、嘘の報告はダメです!
(6) 会員が当社の請求する書類の提出を拒み又は提出した書類に虚偽の申請をした場合又は当社等が行う不正使用被害調査に協力しない場合。
→楽天としては、紛失や盗難の事実確認をしなければ、嘘か本当か判断できないわけです。
普通に使っていれば嘘をつく必要はありませんし、本当のことを言えば、まったく問題ないので、調査に協力してあげましょう。
(7) 暗証番号を使用するカード利用において、使用された暗証と登録の暗証との一致を確認した上で行われたカード利用について損害が生じた場合(但し、第5条第3項但し書の場合は除きます。)。
→クレカ使用時には、あらかじめ会員が決めた暗証番号の入力が必要になります。
もし誰かに盗まれてクレカを使われても、暗証番号が不正使用をブロックしてくれます。暗証番号は4ケタもあり、複数回で解除できる確率は、ほとんどありません。
暗証番号の入力に何度も失敗した時点で、システム管理者の側で本人の利用ではないとわかります。
よって、この条文において気を付けるべきは、「暗証番号は誰にも教えてはいけません」ということです。
3.本条第1項但し書に定める支払免除の規定は、本条第1項に定める当社への連絡が、盗難が行われた日(当該盗難が行われた日が明らかでないときは、当該盗難に係る盗難カード等を用いて行われた不正な使用が最初に行われた日)から2年を経過する日より後に行われた場合には適用されないものとします。
→不正利用が行われた日から数えて2年以上前の請求については、会員が支払う必要があります。
よって、2年以内に不正利用を発見しないとアウト!ってことです。
4.偽造カードの使用に係るカード利用代金については、会員は支払の責を負わないものとします。
→悪い人が、会員の所有するカードに偽造したカードを作って、不正利用した場合、会員に支払う義務はありません。
5.前項にかかわらず、偽造カードの作出又は使用について会員に故意又は過失があるときは、その偽造カードの利用代金について会員が支払の責を負うものとします。
→しかし、会員がカード偽造に協力していることが分かった時点で、会員に支払う義務が発生します。
6.会員は、当社等が行う偽造カードの使用に係る被害状況の調査に対し協力するものとします。
→協力してあげましょう。
7.カードの再発行は、当社が適当と認めた場合に行います。この場合、会員は、当社の定める再発行手数料を支払うものとします。
→カードの再発行については、所定の手数料を支払わなければなりません。数千円以内のお金なので、少し痛いですが、そこまで大きな被害にはなりません。
まとめ
以上、非常に長くなりましたが、いかがでしたでしょうか。
クレジットカードは利用するだけでポイントが貯まり、それを利用して商品を買うことができる制度があったりと、非常にお得なサービスです。
正しい知識を得たことで、使ってみようかなと思った方には、新規登録で8000円前後のポイントがもらえる楽天カード(年会費無料)がオススメです。